窓ぎわ彼氏


「いや、あのえっと・・・。」



樋口しっかりしろよっ



違うって答えろ~


取りあえずここを乗り切れ~



全部人任せな私・・・・・




「違うよ母さん。

この子は俺の彼女。」



樋口に伸ばしてた手を



引かれて電信柱の前に出た


えっ?








急に引っ張られたものだから


前のめりになってしまった


「大丈夫?」



顔を上げると


水川の顔があった






「うん。」



・・何で私って分かったの!?




「えっ?あんた彼女居たの?」






「居るし。」



とっ取りあえず


挨拶しないと・・・・



「初めまして。

みっみ水川君と


つつ付き合わせて頂いている

成野 捺といいます。」




あぁぁぁ噛んだ




お辞儀した後、顔を上げると


目が水川にそっくりな


綺麗なお母さんの笑顔があってほっとした



「捺ちゃん?

この子には勿体ないくらい可愛い子ねぇ。

お父さんに似てあんたも面食いね。

この子のこと宜しくね。」




「はい。」





「余計なこと言うなよ。」




「本当のことじゃない。

じゃぁお母さん先帰るから

捺ちゃんのこと送ってあげなさい。」




「えっでも・・・。」





「いいのよ、私は。

2人仲良くね。」




「あっ有難うございます。」



水川のお母さんは颯爽と去って行った
< 58 / 87 >

この作品をシェア

pagetop