窓ぎわ彼氏

そして二人は何もなかったかのように
テレビをみていたふり

でも内容が頭に全く入って来ない

「ただいまー。
兄ちゃん、彼女!

いい雰囲気のとこお邪魔だったかな?」


「うっせえ、出てけよ。」



「あれ?兄ちゃん!
制服のボタン段違いだよ。
どうしてかなー?」


「朝から!」


「あっそ。」



「お前今日友達の家に止まるんじゃなかったのかよ?」


「やめたー。
だって捺ちゃんが家に入るのが見えたから危ないと思って。」


「出てけって言ってるのが聞こえねぇのか。」

「おお怖い兄だこと。
じゃまた後でくるね捺。」


「あ、うん。」


「あのクソガキ。」


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