お隣さんは不良くん☆
2人と一緒に廊下を歩いていると…

『ぁ…』

思わず声が漏れてしまった

でもそれぐらい、驚いたんだ…。

「どーかした?和華?」

『あ、いいえ!何も!』

「ほんとー?」

ふうちゃんと優莉ちゃんが私の異変に気付いたみたいだけど、あんまりよくわからなかった。

―ドキン、ドキン

高鳴る鼓動を抑えながら、ただ廊下を一心に歩く。

ある程度歩いた後、ゆっくり来た道を振り返った。

『学校、来てる』

「和華〜?!」

『ぁ、はいっ!』

方向を変えてしまった足を元の方向へと戻す。

……今見た姿を、脳裏に焼き付けて…。






















「…和華…」

私の後ろ姿を、私が見つめていた人が見ていた事を…私の名前を読んだ事を、

前をみて、歩いていた私は知らなかった…。
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