狼!?王子サマ☆*
「よ。
なんか久しぶりな気ぃすんだけど。」
「おい!
気じゃなくて久しぶりなんだよ。
どっかの誰かさんがいつでもどこでも。
時や場所、関係なくイチャイチャしてさ。」
それって俺じゃん。
イチャイチャってほどイチャイチャしてねぇし。
「そんなお前だって奈津樹ちゃんと仲良しだっただろ!」
そう。
俺と香南が二人でいると、奈津樹と和也はそれぞれ一人ぼっちになってしまう。
だから二人はお互い。
よく休み時間は行動を共にしていた。
「まぁ仲は良いけど、お前らみてぇな関係じゃねぇよ。
奈津樹には彼氏がいるんだ。
だからその彼氏さんの事を聞くだけだよ。」
そう言った和也。
そんな和也が寂しそうな顔をしたのに。
俺は気付いてあげられなかった。