花咲く所に恋来たる☆
「……ホラ」
へ…?
大きくて、しっかりと筋肉がついてる腕を差し伸べて来た。
アタシって、結構単純だと思う。
スグにテンション上がっちゃっうし。
日向の手に手を重ねると、アタシを引きあげてくれた。
「ありがと」
「? なんかヤケに素直だな」
「は? アタシはいつも、素直でいー子だし!」
「………何処が」
明らかに“嘘だ”と言ってるかのような目で見られ、テンションが沈む。
……日向の中のアタシは一体何者なのだろう?
「……何食べる?」
「へ? あ、いーよ。 アタシが作るよ!」
「ダメだ。 アイリは黙って座っとけ。 アイリにさせたら、どーなる事か。 溜まった
もんじゃねぇ…」
―――猛獣とでも、思ってるのだろうか?
かなり、真剣に考えちゃう。