花咲く所に恋来たる☆



「ホイ。 これは俺からの奢りや。 お返しはいつでもええで」
「ゲッ。 お返し請求すんのかよ」
「ええやん。 な?」
「アハハッ! ありがと。 ちゃんとお返しするよ」

アタシは廉人からイチゴジュースを受け取った。


「んー。 どうしよ。 今翔を起こしたくないんだけど…」


こんなにぐっすり眠ってる翔を起こすのには、気が乗らない。
……でも、起こさないと帰れないよね?

そう思ってると―――…
―――グイっ

「ちょ! 翔が!!」
「……んく…」

ホラ、目を覚ましちゃったじゃないか。
コレも全部、廉人のせい。

「……あい…」
「翔?」

アタシが翔の名前を呼んだ瞬間、翔が再びアタシに抱きついてきた。

「あれま。 こりゃ、完璧に懐かれてるね」


……。

これから、色々と大変そうです。



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