花咲く所に恋来たる☆
怖い、怖い。
人ってあんなになるの?
“薬物”は人の体を壊して行く。
体だけじゃない。 精神面でも。
さっきの彼が頭に鮮明に頭に残ってる。
怖いよ……。
アタシはゆっくり警察署を出た。
目の前にいつものリムジンが止まってて、中から心配そうな顔をした南城日向が出て来た。
放心状態のアタシを黙って手を引いて車に乗せてくれた。
迎えがバイクじゃないのは、多分場所が警察署だからと思う。
アタシが乗り込むと、南城日向はアタシと向い合せになって座った。
そして、何の言葉も発せず、ただアタシを見つめていた。
“何が悪ぃんだよっ!! お前もかっ? お前もなのか? あぁ゛?”
“麻薬の何が悪ぃんだよっ!!! ムカつくっ!!”
彼の言葉が頭の中で何度も木霊す。
そして、警察に取り朝えられていた彼。
まるで別人だった。
恐ろしい位、変わってた。