花咲く所に恋来たる☆
「ちょ、何すんのッ!! 誰かっ! 助けてっ!!」
教室には、いつの間にかみんな居なくて、多分移動授業だったから、もう移動したんだハズ……。
「黙れ!」
「誰かっ!! 日向っ! 日向ぁ!!」
「うっせーんだよ! アイツの名前叫ぶなっ!!」
「ヤッ! 助けてっ!!」
ジタバタ抵抗しても、アタシを降ろしてくれる気配は無くて……。
「ちょ、誰かっ! 助けてよっ!!」
でも、通り過ぎる人が誰一人居なくて……
「助けてよっ!!!」
だんだんと涙が溢れて来て……
校舎を出た時にはもう、車に入れられ…
「こんな美人さんには、正直こんな事したくないが……」
ドガっ
「愛梨さんっ!!!」
「チッ…。 来やがったか。 出せっ!」
お腹に鋭い衝撃が走り、目の前の光が消えて行った。