花咲く所に恋来たる☆



でも、その声と運転手の
「はい、着きましたー。 500円ねー」
と言う声が重なり、完っ璧に聞こえなかった。

「ごめん、緑。 あと一回言って?」

だけど緑は―――…
「イヤです。 ちゃんと考えてください」
とからかう様に笑った。

な、何だ?
緑も等々、反抗期か?

そう思ったけど、今回のケガに免じて、我慢してやった。

倉庫に戻ると、みんな目を丸くして、緑を見てた。


今日はどうせ、奥の部屋にみんな居ないどろうと、アタシは緑の傍に座った。

すると、いかにも爽やかな少年が―――…
「緑、どした? そのケガ!」
アタシ達に近寄って来て、心配そうな顔をした。

「おう! 帰還した戦士でーす!」
………。

…………。

し、シケタ。
すっごくシケタ。


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