花咲く所に恋来たる☆



「いいから早く降りろ」
「何で怒ってんの?」

アタシを睨む日向。
普段だったら、怖くて何も言えないけど…
意味も分からないまま、納得出来ないし!

「…怒ってねぇよ」
「怒ってんじゃん!」
「怒ってねぇつってるだろ」
「どっからどう見ても怒ってんじゃん!」
「ハァ?!」
「何さっ!」
どっからどう見ても完璧に怒ってる日向。

何で怒ってんのさ!!
意味分かんないし!

「愛梨さん! 危な――「緑は黙ってて!!」」
「は…はい!!」
アタシと日向の睨み合い。

別にアタシ悪くないし。
何でよ! 何で怒ってんのさ!!

「はいストップ。 愛梨ちゃんも日向も、もう終わり」
アタシ達の睨みあいは、頼に止められた。

「ったく。 意味分かんねぇ女」
日向はそう言いながら、奥の部屋に入っていった。

「す、スゲぇ。 あんな殺気出てたのに…」
「愛梨さん…。 やっぱ変だ」
何だよ、みんなまで…。

「……日向、重症だな」
「…ああ。 愛梨ちゃんもアンナにさせちゃって…。 よっぽど変だね」
頼と魁人までぇ…。


アタシの味方はいないの?!

「うぅ゛……」





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