花咲く所に恋来たる☆
「……クソ女」
「あ゛?」
今の聞き捨てならねぇよな?
いくら俺様王子だからってな、言っていい事と悪い事があんだろ。
「…愛梨ちゃん?!!」
頼も目を見開いてアタシを見てる。
でも今は―――…
「…今、なんつった?」
「あ゛?」
「今、何て言ったっつってんだよ」
「…ク―――「日向ヤメロ!! 危ねぇぞ! 愛梨ちゃん、落ち着こうか」」
なんだか知らないけど、頼に遮られた…。
何で?
みんな青ざめた顔してる。
ただ、1人を除いては。
「……日向、落ち着けよ」
「あ゛?」
不機嫌丸出しの日向。
「……愛梨さん、喋りません?」
アタシは緑に話しかけられて、一緒に外に出た。
まあ、夜だし。
どこもいけないから、近くの公園に寄った。