花咲く所に恋来たる☆
いつもと違う緑に、アタシは戸惑いつつも、胸はあり得ない位、高鳴った。
アタシの髪から頬に手が移り、緑の熱い手がアタシの唇に触れる。
慣れない緑に、アタシは過剰に反応してしまった。
緑はしゃがみ、アタシと目線を合わせた。
余計に高鳴る鼓動。
煩くてしょうがない。
綺麗な顔が目の前にあって…。
熱く、甘い眼差し。
ほのかに漂う甘い香水の匂い。
全て、緑に壊されちゃいそう。
「ねぇ、愛梨さん…」
突然掛けられた言葉に、一瞬肩が揺れる。
そんなアタシを見て、緑はフッと笑い、
「……そんな顔しないで。 襲っちゃいそうです…」
月の明かりが、一層に輝き出し、彼の顔を照らした。
そう言う彼は、あまりに綺麗で、あまりに美しかった。
アタシの鼓動は鳴りやむ事を知らない。
アタシの唇を親指でなぞる緑に、体温も熱くなり、鼓動はもうヤバイ。
「……無褒美ですね」
その瞬間、アタシの唇に…熱い物が触れた。
親指なんかじゃない。
もっと…柔らかくて…。
もっと、熱い。