花咲く所に恋来たる☆
ソッ…と触れるだけ。
それが唇だって気づいた瞬間、緑に再びキスをされた。
「み、緑……」
アタシが唇を押さえながら驚いてると
「代償です。 俺の心を奪った代償♪」
彼はアタシの髪を撫でて、妖艶に笑い、「俺、これから用事があるんで、タクシー呼びますから、それで帰って下さい」そう言われた…。
でもアタシはまだ、緑にキスされた事が信じられない。
頭が全くついて行かない。
な、んで?
でも、残ってる緑の唇の感触。
溶けちゃう位の熱…。
アタシはそっと唇に手を当てた。
すると緑はアタシの頭に手を置いて
「愛梨さん、隙あり過ぎですよ? 他の男には気を付けてくださいね」
そう言われた……。