花咲く所に恋来たる☆
でも、ね。
「彰人……」
「ん?」
「ありがと、ね。 楽しかった!」
「ん。 俺も」
優しい笑みを浮かべる彰人。
まるで、昔に戻ったみたい。
でも、アタシ達はもう3人じゃない。
―――2人。
「おい、彰人っ! 置いて行くぞ!」
彰人の友達らしい人がバスから呼んでる。
「彰人、また会おうね」
「おう。 近い内に!」
彰人はアタシに軽く手を振り、バスに向かって歩き出した。
やっぱり、寂しいよ…。
「待って!!」
アタシは気づいてたら、呼びとめていた。
彰人は足を止めて、アタシを見る。
次会う時まで、寂しいけど。
空から、見守ってくれてる人が居るから。
……頑張れる。
アタシは彰人に抱きついた。