花咲く所に恋来たる☆
でも、一番最初に衝撃の一言。
「アイリ、俺らと一緒に住め」
「はぁい。 ……ってはあ?!!」
テキトーに答えてしまった自分が悪かった。
「よし、決まりだ。 必要な荷物は鞄に詰めろ」
「え? は?! いや、はあ?!!」
よく理解できてないアタシをよそに、俺様王子は既にアタシの部屋に……
「って! 変態王子っ!!」
「……誰が変態王子だ」
「女の部屋に入ってんじゃねーよ!」
「あ゛? 何だ? ブラとかパンツとかがハズいんだろ? 別にそんなん興味ねえよ」
…あ、そう。
あ、そうなのね。
じゃあ、どーぞ、どーぞ…って違ぁ―――うっ!!
「アンタは良くても、アタシは良くないのっ!!」
「何が? 何も減らねえよ」
「減るっ! 減るのっ! 女の価値がっ!!」
「あっそ…」
ふぅ―――。
やっと分かってくれたぁ。
分かったなら、ティーでも飲んで―――
「…なんだこのパンツ」
アタシのパンツを摘み上げてる日向。
黒のレースが入ってて、紫が―――って
「触んなあぁぁあああ!!! 変態王子野郎おぉぉおおお!!」
近所中にアタシの声が響き渡った。