花咲く所に恋来たる☆
日向のバカ野郎。
今日で、女の価値が低くなった…。
アタシはさっき、日向に一発、パンチを食らわした。
本当はこれだけじゃ済まないけど、しょーがない。
あの後、日向には氷で冷やして貰い、アタシは急いで準備をした。
どさくさに紛れて、同居する事になっちゃったんだけど……。
「……なんでアタシ、同居しなきゃなんないの?」
一番の疑問はコレ。
理由がないと、正式に同居出来ないし。
それも、こんな男だらけの所で。
「アレ? 日向言わなかったの?」
「…ああ」
「そっか…」
頼はアタシの前に座った。
「ごめんね? 愛梨ちゃんに迷惑掛けるつもりはなかったんだけど…」
……これは、何に対する謝罪?
いつになく真剣な頼の表情。
それは、みんなを見ても変わらなかった。
“何々~? 日向がアタシのパンツを触った事、みんなで謝るの~?”
なんて冗談も言えない状態。