君にごめんね
ガシャンッ

こんな事考えているうちに

学校の自転車置き場に着いた。

アタシはかごからスクバを取り出し、

自転車に鍵を掛け、教室に向かおうとしたら

「おはよ☆」

っとあいさつしてきた。

名前は東笑花(ヒガシショウカ)

クラスで一緒にいるヤツだが、

クラスで1番嫌いなヤツだ。

「おはよう、笑花」

アタシも面倒くさかったけどあいさつをした。

教室も一緒に行った。

マジうっとうしい。

本当に毎回思う。

でもアタシは何も言う事が出来ない。


ガラガラガラッ

笑花が教室のドアを開けた。

アタシ達は来るのが早かったせいか

教室には4、5人くらいしかいなかった。

「おはよう」

アタシはみんなに作り笑顔であいさつをした。

このキャラが壊れない様に。

「おはよう」

みんなもあいさつを返してきた。

アタシはまた作り笑顔をした。

本当にメンドー。

本当にそう思う。

でも自分のキャラのため、

空気が壊れないように・・・。

アタシはスクバを片付けようとした時、

「おはよ!」

「おはよ!ナナ!」

このコは鈴木ナナ(スズキナナ)

クラスでは笑花に邪魔されて一緒にはいないが

幼稚園の頃からの仲で、オヤ同士も仲がいい。

アタシの大切な心友であり、相談相手でもある。

アタシが笑花の事嫌いな事も了承済み。





















< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop