大切な人
1、入学


1、マブダチ by陸斗


桜が満開の季節、新しい制服に新しい学校に新しい自分になったつもりの自分、今日は高校の入学式。



そこそこのレベルの高校に受かって、新しい生活が始まる。



俺の名前は藤森陸斗。 中学生の頃から陸上部をやっていて、長距離担当、もちろん高校でも陸上に入るつもり。



ついに高校生か……、あっという間だな…。



中学生の頃は陸上ばっかりやって…あとはあいつらとはしゃぎまくった……ってところかな…。



「あいつら」っていうのは俺の親友!



家が近所で、幼稚園からのつきあいで、全員同じ高校に受かった。



ってか…んなことより…。



「入学式当日だっつーのに、なんで時間になっても来ないんだよっ!」



俺の親友4人と待ち合わせしているのに…待ち合わせ時間からもう10分経っても、まだ来ない。



初日から遅刻はシャレになんねーぞ!



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