大切な人
「ごめんねーー!!リクーー!!」
息を切らせながら来た背が低い男の子、名前は小崎薫。
男のわりには小さいし、かわいい顔立ちをしているから女っぽい。
「クロちゃんが遅くて……。」
そう言うと薫の後ろから、薫とは対照的な身長の高い男の子がやってきた。
「ごめんごめん!!髪をセットしていたら遅れちゃってね~。だってさー今日は学校初日じゃん?女の子に見られるだろうし……」
ハイ、ここらへんで無視しよう。こいつの名前は黒川智紀。
大人っぽいやつなんだけど、女ったらしで……エロい奴だ。
「で…その女の子たちが、俺に襲いかかってきて……」
まだ話が続いていた。
「あんなことやこんなことを…やっちゃう?みたいなっ!」
「朝っぱらから気持ち悪いことを言ってるな、変体。」
智紀の後ろからまた男の子がやってくる。名前は内田星夜。