大切な人


「ごめんねーー!!リクーー!!」



息を切らせながら来た背が低い男の子、名前は小崎薫。



男のわりには小さいし、かわいい顔立ちをしているから女っぽい。



「クロちゃんが遅くて……。」



そう言うと薫の後ろから、薫とは対照的な身長の高い男の子がやってきた。



「ごめんごめん!!髪をセットしていたら遅れちゃってね~。だってさー今日は学校初日じゃん?女の子に見られるだろうし……」



ハイ、ここらへんで無視しよう。こいつの名前は黒川智紀。



大人っぽいやつなんだけど、女ったらしで……エロい奴だ。



「で…その女の子たちが、俺に襲いかかってきて……」



まだ話が続いていた。



「あんなことやこんなことを…やっちゃう?みたいなっ!」



「朝っぱらから気持ち悪いことを言ってるな、変体。」



智紀の後ろからまた男の子がやってくる。名前は内田星夜。



< 2 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop