大切な人



それを見たら、さらに笑いが込み上げてきた。



内田さんが少し涙を浮かべる。



「好きな食べ物と聞いてるのに、牛乳じゃ好きな飲み物じゃないかっ……!」



「た、たしかに……!」



美月とクロくんとカオちゃんは、お腹を抱えて笑っているのと正反対に、優さんは小さな声で笑っていた。



こんな風に美月以外の人と笑って話すのは何年ぶりだろう……。



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