大切な人



「おっはよ~!ユリ!」



中学生時代、私は美月ではない、別の友達と一緒にいました。



「おはよう。」


「おはよーユリ~。」


「おはよぅ!」



たくさんの友達に囲まれて、いつも世間話をしていました。



「あの先生、一生独身そうな顔してるよね~!」



「た、たしかに!」



いつもいつも……笑いが絶えることはなくて、毎日が楽しかった……。



しかし、私の人生は大きく変わる。



「つきあってください!」



屋上で私は告白をされた。



その人は、学校内で人気がある人で、誰もがかっこいいと思える人だった。



たしかにかっこいいとは思うけど……



好きという感情がでない。



でも、相手を傷つけるのが怖い……。



自分が傷つくことがあっても、相手を傷つけることだけはしたくない…。



「いいですよ…。」



この一言が……なければ……



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