大切な人
クールな奴で、中学生の頃は不動の学力1位!見た目も頭が良さそうで、中身も頭がいい。
「大体学校初日からそのテンパ頭はなんだ。」
「テンパじゃないっ!!自分でセットしてきたんだっ!」
「もとがテンパだというのに、セットする意味ないだろ。」
「だからテンパじゃないっ!!」
「テンパのなにが悪いんだ?お似合いだぞ?」
智紀の必死な否定も星夜によって、ことごとくも打ち砕かされていると、薫が止めに入った。
「セイちゃんやめなよー!クロちゃんがかわいそうだよ!」
星夜が薫に冷たい視線で見下ろした。
「黙れ、チビ。」
薫の目に涙がたまっていく。
「チ…チビじゃないもんっ!!」
「どう見てもチビだろ。身長155センチぐらいだな。」
「も…もっと大きいもんっ!!159センチあるもん!」
「小せーじゃん。」
薫も星夜によって打ち砕かされ、完全に薫と智紀対星夜になっている。
「おはようー。」
そんなことをしていると、後からのんびりと来た静山優が俺に話しかけてきた。
「お、おはよう!ってかおせーよっ!」