大切な人


うっ……うぅ……



涙がまた流れてくるよぉ……



僕って…本当に泣き虫だ……



男なのに泣き虫だっ……。



止めようとしても……涙が止まらないよぉ……



「あ、あの~……。」



ユリちゃんが僕に話しかけてきた。



フラれる……絶対フラれるよぉ……



失恋決定だよぉ………



「わ、私も好きですよ?」





…えっ…?




ええぇぇ~~~?!?



「やったあぁぁ~~~!!!」



「え?あ、あの~……」



「やった!やった!」



思わず幼い頃に戻ったかのように、公園を走りだした。



嘘でしょ?!



嘘だ……嘘だぁ~!!



でも本当だぁぁ~!!



すっごい嬉しいよぅ~~!!



「ユ~リちゃん!一緒にか~えろっ!………って…あれ?」



ユリちゃんがいない……



「あれ?ユリちゃーん!」



呼んでも返事がない。



いつの間に帰っちゃったんだろう?



急用かなぁ?



仕方ない……一人でか~えろっと。




僕はスキップをする。



ユリちゃんとつきあっちゃったよ~!



一緒にデートができる……!!



ゆ、夢みたいだぁ~~!



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