大切な人
2、幕開け by陸斗
「俺らって何組だっけ?」
智紀がシューズに履き変えながら星夜に聞くと、星夜がバカにした。
「3組だ。そんなことも記憶できないのか。」
「興味ないだけだよっ!」
全員同じクラスという、奇跡なんだか怪奇現象なんだか…腐れ縁なんだか……。
「な、なんて言ってる場合じゃねぇよ!早く行くぞ!」
登校時間より5分遅れての到着、教室に着いたときは…もちろん笑われた。
「初日から遅刻なんて度胸あるなぁ~。」
担任の男の先生が、俺らの顔を見ながら言う。
「まぁいい、早く席につけ。」
俺らは即座に自分の席に着いた。
俺は窓際の1番前の席で、星夜は廊下側の1番前。
その後ろが薫で、廊下側の1番後ろが智紀。
そして真ん中の列の1番後ろが優だった。
あぁ…初日から遅刻のあげく、クラスのやつらに笑われるし…最悪だ…。
初日から注目の的になってしまった俺らは、そのおかげもあってか、気軽に話しかけてくれた。
……にしても気になるな…。
俺は1人でずーっと思ってたことがある。席に着く前からずーっと…。
隣に座っている人だ。
ストレートの長い髪をポニーテールしていて、なめらかそうな白い肌、大きくてパッチリした瞳……。
今まで見た中で、1番美人だ……。
どうやら名前は、花咲ユリと言うらしい。
…ってなに考えてんだ!俺!!
…でも気になる……。
なんなんだよ…心臓がバクバクしてんぞ!!
でも、どうやらその考えは、俺だけじゃなかったみたいだ。
「おい!陸!おまえの隣の席のやつ、めっちゃ美人じゃん!!」
「かわいいよねぇ~~。」
すると、星夜が言った。
「ま……かわいいんじゃないか?」
普段、どの女を見ても「ブス」という星夜が「かわいい」と言った。
「だよな?!お、俺だけじゃないんだな!」
会話を聞いてにこにこしている優、いつもと変わらず盛り上がっていると、どっかの女が話しかけてきた。
「あんたらすごいね~!初日から遅刻なんて~!」
女の割には図々しいな…。
「うるさいな、ブス。」
「俺らって何組だっけ?」
智紀がシューズに履き変えながら星夜に聞くと、星夜がバカにした。
「3組だ。そんなことも記憶できないのか。」
「興味ないだけだよっ!」
全員同じクラスという、奇跡なんだか怪奇現象なんだか…腐れ縁なんだか……。
「な、なんて言ってる場合じゃねぇよ!早く行くぞ!」
登校時間より5分遅れての到着、教室に着いたときは…もちろん笑われた。
「初日から遅刻なんて度胸あるなぁ~。」
担任の男の先生が、俺らの顔を見ながら言う。
「まぁいい、早く席につけ。」
俺らは即座に自分の席に着いた。
俺は窓際の1番前の席で、星夜は廊下側の1番前。
その後ろが薫で、廊下側の1番後ろが智紀。
そして真ん中の列の1番後ろが優だった。
あぁ…初日から遅刻のあげく、クラスのやつらに笑われるし…最悪だ…。
初日から注目の的になってしまった俺らは、そのおかげもあってか、気軽に話しかけてくれた。
……にしても気になるな…。
俺は1人でずーっと思ってたことがある。席に着く前からずーっと…。
隣に座っている人だ。
ストレートの長い髪をポニーテールしていて、なめらかそうな白い肌、大きくてパッチリした瞳……。
今まで見た中で、1番美人だ……。
どうやら名前は、花咲ユリと言うらしい。
…ってなに考えてんだ!俺!!
…でも気になる……。
なんなんだよ…心臓がバクバクしてんぞ!!
でも、どうやらその考えは、俺だけじゃなかったみたいだ。
「おい!陸!おまえの隣の席のやつ、めっちゃ美人じゃん!!」
「かわいいよねぇ~~。」
すると、星夜が言った。
「ま……かわいいんじゃないか?」
普段、どの女を見ても「ブス」という星夜が「かわいい」と言った。
「だよな?!お、俺だけじゃないんだな!」
会話を聞いてにこにこしている優、いつもと変わらず盛り上がっていると、どっかの女が話しかけてきた。
「あんたらすごいね~!初日から遅刻なんて~!」
女の割には図々しいな…。
「うるさいな、ブス。」