~最強女総長ageha~


「そんな事よりも、涼。
あなた何をしてるんですか。」


『あぁ??
コイツに聞けよ。
俺は、腕捕まれて連れてこられたんだからよ。』



そう言ったら、軽く溜め息をついて、



「手、放してもらえますか??」



やんわりとした口調で言った。



「嫌だね。
俺はコイツに用があるからな。」


「……。
放せって言ってるんです。
聞こえませんでしたか??」



あー、ちょっとキレ始めてるな…


最初のあの口調の時に、放せばよかったのに…


それなのにチャラ男は、掴んでいた腕にもっと力を入れた。


“放さない”


と言っているように…


はぁ…


めんどくさい…


もうこうなったら、やるしかないか。



掴まれている腕を捻って、チャラ男の腕を掴む。


それから、掴んだ腕を捻る。


そうすれば、掴まれていた手は離れて、あたしが掴んでいる状態になる。


でもこれ、痛いからあんまりやりたくないんだよね…


まぁ、隆がキレるよりかは良いけどさ!





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