~最強女総長ageha~
ガラッ
教室のドアが開いた。
でも今は、そんな事関係ない。
「涼…、涼!!
なにしてるんですか!!」
この声…、隆か…
隆に血だらけの手を掴まれ、やむ終えず、胸ぐらを掴んでいた手を放す。
「何があったんですか。」
『ごめん、隆。
1人にさせて。』
隆にしか聞こえないような声で言った。
「晃さんの所にでもいてください。
後で行きますから。」
その返事はせずに、躊躇なく窓から飛び下りた。
三階くらいなら大丈夫だから。
腕からでる血は、全く止まらない。
だけどやっぱり、痛くない。
痛覚がおかしくなったか…。
はぁ…
もう…
闇しかない…