~最強女総長ageha~


すると…



「てめぇら、涼になにした。」



日野の弟の方…、隆でいいか。


隆が言った。


日野と同じぐらい低く、威圧的な声で。



「なにしたって、聞いてんだろ??
答えろよ。」


「……。」



相手は怯えていて、声も出せないようだな…



「チッ……
あなたたちに聞いているんです。
答えて頂けますか??」



舌打ちをした後、やんわりとした口調で言った。


でも、威圧的なのはそのまま。



「早く…、早く答えてくださいませんか??
これでも、我慢しているんですが…。」



ガンッ



壁を殴った。



「早く答えろって…、言ってんのわかんねぇ??」



焦りと怒り。


殺気がハンパねぇ。



「他の奴でもいい。
なんで涼がああなったのか、言え。」



それでも喋らない。


いや…、声が出ねぇんだろう…



「てめぇら全員、喋れねぇのかよ。」



はぁ…


俺、知らないからな…


最初から見てた訳じゃねぇし…


「光太か光希。
お前等、見てなかったのか??」



俺が話しかけた。



「うん。
寝てたから…」


「窓ガラスが割れる音で起きたんだよ…」



だよな。


俺もそうだ。


圭吾は…、


この状態でも爆睡だしな…


はぁ…


どうなる??


この状況…






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