~最強女総長ageha~


~隆 side~



あぁ…、くそっ…


晃さんと話してから、教室に戻ったらお嬢がキレてた。


理性を失ったように…


腕も血だらけで…


でも目だけは辛そうで…


もしかしてと思ったら、やっぱりお嬢にとっての“禁句”を言ったみたいだ…


最悪だ…


でもその前に、お嬢を見つけるのが先だ。


窓から飛び降りて、電話をかける。



《はい》


「晃さん。
お嬢はそこにいますか??」


《いや…、いないが…
なんかあったのか??》


「はい。
ちょっと、いろいろありまして…
もしお嬢を見かけたりしたら、連絡ください。」


《わかった。》


「では。
よろしくお願いします。」



そう言ってから、電話を切り、また電話をかける。



《なにかありましたか??
隆さん??》


「急いでお嬢を探せ。
できる限り少ない人数で。
見つけたらすぐ、連絡しろ」



これだけ言って、電話を切った。


今、電話したのは日比野組にいる彰人(Akito)って言う奴。


冷静で洞察力がすごい。


多分、あれだけで一応の事は伝わったはずだ。


でも、見つかるのかがわかんねぇ…


お嬢に“禁句”を言うと凄いからな…


俺が近くにいたのに…


くそっ…


なんでこうなるんだっ…





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