~最強女総長ageha~



「お前、誰だ…よ……!?」



ぶつかってきた男の顔色が悪くなっていく。



「こ…、琥珀(Kohaku)…!?
すっ、すいませんでしたぁぁ!」



そう言って男は逃げて行った。


………。


あれ。


琥珀って言った…?


琥珀って…


あの?


一匹狼で無口で長身。


喧嘩するのも相手がどんな人数だろうが一人。


噂では一人で不良校に乗り込んで全滅させたとか…


この男が、その琥珀…?



「なぁ、その腕、大丈夫なん?」



あたしの方に振り替えって言った言葉はこれだった。


ポタポタと血が流れていく。


ん?


関西弁…?


「あぁ、俺、大阪住んどったから。」



あぁ、そういうことね!


だから関西弁!


って…


((((;゜Д゜)))


なんであたしと喋ってんの!?



「声、出てる。
それより、腕や腕!
めっちゃ血ぃ出てるやんか~。
大丈夫なん?」


「えっ…、あぁ…、だいじょう……」



ドサッ



「……!?
おいっ、おいっ!?
大丈夫かっ!?
しっ………せぇ……!!」



あ、ヤバイ…


声が遠くなる…


瞼が重くなってきた…


あたしの記憶はそこで途切れた。





< 68 / 68 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

神様が決めたこと

総文字数/16,592

恋愛(キケン・ダーク)125ページ

表紙を見る
~Poem~

総文字数/6,121

詩・短歌・俳句・川柳100ページ

表紙を見る
月の下で…

総文字数/4,287

恋愛(その他)22ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop