~最強女総長ageha~
「お前、誰だ…よ……!?」
ぶつかってきた男の顔色が悪くなっていく。
「こ…、琥珀(Kohaku)…!?
すっ、すいませんでしたぁぁ!」
そう言って男は逃げて行った。
………。
あれ。
琥珀って言った…?
琥珀って…
あの?
一匹狼で無口で長身。
喧嘩するのも相手がどんな人数だろうが一人。
噂では一人で不良校に乗り込んで全滅させたとか…
この男が、その琥珀…?
「なぁ、その腕、大丈夫なん?」
あたしの方に振り替えって言った言葉はこれだった。
ポタポタと血が流れていく。
ん?
関西弁…?
「あぁ、俺、大阪住んどったから。」
あぁ、そういうことね!
だから関西弁!
って…
((((;゜Д゜)))
なんであたしと喋ってんの!?
「声、出てる。
それより、腕や腕!
めっちゃ血ぃ出てるやんか~。
大丈夫なん?」
「えっ…、あぁ…、だいじょう……」
ドサッ
「……!?
おいっ、おいっ!?
大丈夫かっ!?
しっ………せぇ……!!」
あ、ヤバイ…
声が遠くなる…
瞼が重くなってきた…
あたしの記憶はそこで途切れた。