魔法少女入門書
そして大爆笑するのだ。
「あ…危ねぇ…っと…」
理月は床に座る。
「えーっと…
――――本書所持者が霊界、または天界へ召された場合、
魔力のある先代保持者の血縁者のみの継承とします。
魔法を使うには一定の魔力が必要です。
また本書の魔法は数式を元に魔力を練り魔方陣を作成し、
魔法を使う為、基本をつかむと数式以外の術式を作成・使用が可能となります。
本書は魔女狩りのあった中世ヨーロッパの数式術式を基本に
執筆者のオリジナルの術式を掲載しています。
本書の裏表紙の魔方陣にpidogsdkgju<jigopouh>を基にするueufhufgieyhtgueiehepolde:hsusdujdkdjdbgdod発動の魔法にXXが命じる。
を唱えながら触れてください。
尚XXの部分に貴方の名前を入れてください。
また貴方の本国文に当てはめになるなら
上記の魔法術式を我が母国の話に変換せよ。
と唱えてください。―――――
はぁ?ってまぁ読めないけど…ってバカにしてんのかこの本!!
…あれ…こっから先がない?
‘…じょ…上記の魔法術式を我が母国の話に変換せよ……‘
!!!!!!??????
な…なにこれ…?
英文?が…日本語…?」
半信半疑で唱えた理月の顔には驚愕の色が浮かぶ。
それもそうだろう。
読めなかった術式が突如日本語に変換されたのだから。
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