愛してください。

~昼休み~


皆にとっては楽しみな時間。
でも、私にとっては苦痛な時間。


「…行かなきゃ…。」

重い足を引きずりながら私は体育倉庫行こうとした。

「あれ、晴ちゃん?何処行くの?」

ふと、呼び止められた。

私を呼び止めたのは私の一番の親友、香川 優奈(カガワ ユウナ)。
すっごく小さくてお人形さんみたいな子。
高校に入ってから仲良くなったんだ。

「晴ちゃん、何処行くの??」

笑顔で聞いてくるから返答に困る…。
だから私はいつも、

「また先生に呼び出しだよ~!ほんと嫌だあ~!!」

と作り笑いでごまかす。

「えぇ~!?またなの!!?…ごめんね、それだけはかばえないよ~(涙)」

「ううん、私が悪いことしたからだよ!じゃ、いってきま~す↓」

なんとか優奈から逃げ切った(?)私は体育倉庫に向かった。


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