読めない手紙
「変わってないよ。」
君もね。と、手紙に向かって呟いた。
「これが、最後。」
4通に綴られた彼の想い。
でも、聞きたい言葉はまだ。
ベットサイドの引き出しを開ける。
「え…?」
そこには、1つの小さな箱
「なに、これ、」
手紙じゃないの?
箱を、見つめる。
紺色のその箱。
ドラマとかではよく見たことある。
でも、まさか。
ゆっくり、箱を手に取る。
目をつぶって
すぅ…ゆっくり息を吸って
はぁ…ゆっくり吐き出す
パカッ
箱を、開けて、目を開けた。