神様からの贈物
「……幸せ……幸せ……幸せ……私にとっての幸せって………なんなんだろ………楽しいこと………なんだろ………」
「病院でこれと行った出来事もない毎日……幸せ……平和……とか?ハハ……」
幸せを経験したことのない私には、特になにも思いつかなかった……
私はそんな自分につい笑ってしまった。
「障害を抱え、支えとなる親も友もいない人生を、幸せを知らないあなたは……今まで必死に生き抜いた……」
「…………そんなあなたへ贈物。あなたへの贈物…………それは美しい贈物?……かけがえない贈物?…………私たちはあなたに贈物を届けます」
「贈物………贈物って………贈物って何?………そんなの………………もし本当にあったらうれしいんだろうね…………」
「でも…………もらったことないもの……そんな感覚……」
「……私にはわからないよ………わからないんだよ…………わかりえない………………よ………………」