sala



「ううん、大丈夫!もう諦めてるし」
「本当?!!よかったあ。私、山井と付き合うことになったの!」
「へえ、よかったね!」
「うん!沙羅はもう、好きじゃないんだよね?」
「もう山井なんか、好きじゃないよ。」

言わされてるようなもん
好きじゃないよ、
なんてさ

でも嘘じゃない

この子―優香を好きになるような奴
山井なんか…糞男だ














馬鹿、自分。

夜、涙がこらえられなくなって
山井とのメールを全部全部

携帯から消し去った

涙を流しながら眠ったあたしの手には
『削除完了』と出ている携帯が握られまま
朝をむかえた

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