白雪姫の惚れ薬
そしたら、放置……?
そのときは、私はいつまで寝てればいいの?
起きたら薬が効いてるふりをしないといけないのかなぁ?
あれこれ考えていると……
「あ、私そろそろ研究室に戻らないと。」
あっさりと、りこちゃんは立ち上がった。
「え?ちょっと、りこちゃん…?」
「とにかく、1週間以内には決行するから。覚悟、決めておいてね?」
そう言って、りこちゃんは帰って行った。
……どうしよう?
―――………
――……
それが、数日前。
そして今。
私は“計画”を半ば無理やり決行中。
目を閉じて、
じっと待つ。
芯ちゃんの気配は感じる。
近くには、いる。
でも、
一向に距離は縮まらない。
さあ、
どうなる―――?
【END】