嘘と秘密と僕らの関係
「あぁ、そっか今日…」
納得したように頷く麻実。
そう、今日は恒例の日。
お呼ばれして、夕飯をごちそうになるの。
嫌なわけじゃない。
おばさんのご飯は美味しいし、久しぶりに会えるのはやっぱり嬉しい。
でも……
だからって、なんで?
「別にいいじゃない。1日くらい。私なんて学校違うし、ほとんど会えないんだからね」
他校にいる麻実の彼氏は、部活に燃えている。
「少しは我慢しなさい」
諭すように言って、私の頭を小突いた。