お姫様になれる時間
「大貴、今から愛歌ちゃんのお母様が来るって。」
「はい、わかってるよ、母さん」

2人の会話についていけない私。
まず、yUkAの子供だったんだ、DAIKIって。
そういえば、妊娠してモデルやめたんだっけ、
yUkAって。

「あのぉ~、話が分からないんですけど・・・。」
「あぁ、愛歌ちゃんは心配しなくていいからね。」

ピンポーン

「あら?もう来たのかしら?」

じょじょに足音が近づいてくる。

バンッ!!

って・・・
あれ??
「お母さん?」
「あら!愛歌、もう来てたの?」
「うん。」

っていうより、最初からココにいたけど・・・。
まぁ細かい事はいいや。

「あら~優花久しぶり~」
「ほんと、七海何年ぶりかしら?」

優花?優花って、あの有名な
*優花Days*
の、洋服屋の!?

えぇ!社長だったんだ。

まぁ、うちのお母さんも社長だけどね。
宝石デザイナーの。

「愛歌、こちら優花Daysの社長さん。」

やっぱりね。私の勘はよく当たるんだ。
でも・・・。

「yUkAってモデルだったよね?」
「優花は、妊娠してから社長についたのよ。」

そうだったんだ・・・。

「それに優花の旦那様は*LAIS*のトモよ。」

トモって有名じゃん!!
嘘!そんな家族構成だったとは。

「まぁ、いいじゃない、そんなことは。じゃ早速
 どんな用件で呼んだかというと・・・。」
「まぁ、簡単に言えば、大貴と愛歌ちゃんには結婚
 してもらうってこと!!」

はい・・・?

「はぁぁぁ!?ずいぶんと話がちがうじゃねぇか!?」

全然分からない。
DAIKIと私が結婚?
ないない。
・・・ない!!



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