笑顔の彼女へのメッセ
有給休暇を取り、昼過ぎから誰もいないホームで廃人をしている時だった。
PODから出ると、彼女が一人で煙草を吸いながら、携帯電話を眺めていた。
勇気が出なかった。
彼女と少し離れた場所に座り、彼女をチラチラとのぞき見ながら自分が戦っているリプを見ていたが、彼女の事が気になり全くリプに集中できなかった。
リプも終り、出撃する為、彼女の真横にある出撃表に名前を書き込むため彼女の近くに歩いて行った。
自分が横に立っても彼女の視線は携帯電話から離れることは無かった。
その出撃が終りPODから出て行くと入れ代わりに彼女は他のPODに一人で入って行った。
大佐になっていた彼女の戦いを晒しで見ていた。
陸ジで護衛に行き、シャゲを上手く捌きながら戦っていた。
その1クレが終わるとリプを見ることもなく彼女は帰って行った。
灰皿の横に古ぼけたオイルライターが置いてあった。
彼女のモノと直ぐにわかったが、見渡しても彼女の姿はなく、そのライターを自分のリュックのサイドポケットに入れた。