Hello☆weenの軌跡
真紀は、変わらない。
俺が少しでも強く触れたら、壊れてしまいそうな身体。
俺を死神としてではなく『クラン』という一人の男として見つめる視線。
何よりも、俺に嘘をつかない真っ白な心。
…浮気じゃない、そう思うと安心した。
「変わらないのはクランの方だよ」
真紀は、俺の服を掴み、上目遣いで俺にそう言った。
…この一年間でいらぬテクニックを覚えたみたいだ。
「昔から、姿もなにも変わってないんだもん」
「死神は、歳とらねぇからな」
「…そうだよね」
…ん?
俺は、真紀の様子が変だと感づいた。
何かあったのか?