陽だまり
「えー、聞いてる人もいると思いますが、そこの席の中村が学校へ登校して来ました。」

担任が目で、
あいてる席。を指さした。

「おい、中村。入れ」

担任が開いているドアの
向こうにいる彼を手招きした。

・・・・・。

「・・。ども。」

・・・・・・・・。
言葉を失うってのは、
まさにこのことか。

第一印象。怖ぇー。
噂通りの容姿。
でも、意外なのは顔。
中の上。

言葉を失った教室に。

「えー、中村は、このような格好で校則違反ですが、直すように言いましたので、気にせず仲良くしてやってください。」

担任の一言。
はっきり言おう。白髪じじい。
無理です。
てか、クラスみんなひいてます。
< 5 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop