陽だまり
「中村って、知ってんか??」

はぁ??!
なにその、
アニメみたいなシーン。
ちょー理不尽。

「・・・、まぁ。」

「どんな関係や?!」

声、でかいし。
ついてないし。
コンビニ店員、
見てみぬふりしてるし。

って、心で思っても。
ヤンキーの前じゃ、
無意味なんだけどね。

「お、同じクラスです。」

かすれかけの声。
でも、近すぎるヤンキーたちには
聞こえてるはず。

「・・・、あいつのケー番。知っとるか??」

一回、顔を見合わせて
再び問いかけるヤンキーたち。

「知りません!!」

即答。
早くこの場を離れたいが
ための手段。
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