笑顔の中に
スタスタと歩く和紗に
私も後を追うように歩く。
学校を出て5分ほど歩くと、
横長い建物が三列あった。
「ここが俺らの寮だから。」
そう言って真ん中の
綺麗な建物の中に足を進める。
ズラッとホテルみたいに
ドアが並んでいて、
「2L10」の扉に鍵を差す和紗。
「この部屋番号、
2は二年でLはL組。
だから俺らは2ーLの
クラスってことを指してるから。
で10は出席番号。」
って事は同い年かぁ。
「───…へぇー、すご。」
私は間抜けな声を出して、
和紗の後を着いて部屋に入った。