笑顔の中に


「まじですか。え?え?」

私は動揺しながら聞いてみる。


「マジです。

寮はその子と一緒なので
安心してください。

この高校については
その子から聞いてください。」

適当だな、おい。

ドバンッ

急に激しい音で扉が開いた。



「おい、おっさん。
まだかよ、例の子は。」


茶色の髪に綺麗な顔。
180はある長身に大人な雰囲気。

美青年!!

「あ、桜野さん。

この子が同じ部屋の子の
降谷さん。」


え!?女!?


私はバッと彼、…彼女を見る。

「降谷 和紗(フルヤカズサ)、

よろしく。」


彼女、和紗は
少し微笑んでいった。



「あ、えっと、

桜野 華です。」

私が戸惑いながら答えると、


「じゃ、連れてくから。」


そう言って私の腕を掴んで
校長室をでた。




< 9 / 15 >

この作品をシェア

pagetop