遥か彼方の空
「歳、この子が怪しい身なりの子かい?
まだ随分幼く見えるが…」


と、少し眉間にシワを寄せて言った。


「近藤さん!こいつは長州の間者かもしれないんだぜ!?
あいつらなら歳なんて関係なしに送り込んでくるに違いねぇ!」


…うん。
さっきから黙って聞いてれば、私の事を何歳だと思ってるんだ、こいつら!?


「これでも私は18歳だ!!」


あっ、つい言っちゃった…。


その途端、部屋にいた隊士がバッとこっちを振り返った。

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