遥か彼方の空
第二章
~次の日の朝~

「土方~…起きてよ~…」

刹那は土方に抱きつかれていた。

…土方って案外寝相が悪いのかな?
にしても、私だって一応女なんだけどなぁ~…
どうしよう?

とりあえずどかすか、そう言うと刹那の腰に回されていた腕をほどき始めた。

しかし―

「ウ~ン…」

と土方が唸っただけで、余計に強く抱きしめられた。

「…うひゃあ!?びっくりした…もう、本当にどうしよう…」

どうしようもなく、涙目になっていると、いきなり襖が開いた。

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