遥か彼方の空
とりあえず土方をどかさないと、私までキレそうだ―。

気に入らない人間は潰す―という持論をもっている刹那は、今の土方を本当に殺ってしまいそうだった。

「沖田さんも冗談が過ぎますよ~!アハハハハ~…………マジで土方殺っていい?」

「もぅ一思いにグサッと殺っちゃって下さい♪」

「じゃあ……遠慮なく!」
そう言うと刹那は肘で土方の顔面を殴った。

「イッ……」

土方の腕の力が弱まった隙に、刹那は沖田から刀を受け取った。

「沖田!その刀貸せ!」

「はい、どうぞ」

その間に土方は目を覚ました。

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