遥か彼方の空
けど…今の私は行く所がないしな~。
野宿くらいは余裕だけど、ここは幕末だし…。
未来だったらこんなウザい奴の所、すぐに出ていったのに……。

「はぁ~…なんかもうどうでもいいや。とりあえずアンタの名前は覚えとくから(いつか今日のお礼をするために)。それと………………
いくら土方でも私に抱きついたりしたら……どうなるかわらるよね?」

と言ってニコッと笑った。
しかし、その顔は黒い笑みでいっぱいだった。

「……………気をつけます」

あの土方に敬語を使わせるくらいに、刹那は黒かった……。

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