私と君
「琢磨、早く帰ろうぜ。耕太はほっといて。」
「そうだね。二人で帰ろう」
「えっwwなんか二人共酷くない?」
「「酷くない」」
「……………うわーん!!」
いつも一緒に耕太をのけ者にしようと
している仲岡裕希。
もちろん耕太とは仲良いよ。
ただ虐めるのが楽しいだけ。
「分かったから、帰ろうぜ」
「……うん。」
「あ、先に門で待ってて。
ちょっと寄るとこがあるから」
「うぃーす」
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ガラガラッ
「良かった。誰もいない」
僕は教室に忘れ物を取りにきた。
教科書忘れちゃった。
あー…誰もいなくて良かった。
ガラガラッ
「!!!!!!!!!!」
「あっ………吉田くん…」
なんで……ここにいるの?
僕の目の前には凄く綺麗な人だけど、
いつも一人の人。
僕はこの人に、凄く憧れている。
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