私と君



でも話した事はない。
僕がこんなんだからね。

ガラガラッ
「………」

出ていっちゃった……
そういえば、どうして僕の
クラスに来たんだろ…………

僕、あの人の名前知らない。
なのにどうして僕の名前を
知っているんだろう。

僕の頭の中は謎だらけ。
でも…ちょっと嬉しかったなぁ。


「あ、早く行かなきゃ…」

ガラガラッ
―――――――
――――――――――

「おせぇなぁ…。なっ、裕希!」

「さぁね。」

「………もうちょっと言葉くれねぇか?」

「うん。了解」

「耕太!裕希!…ごめん!!」

僕は二人のところまで走ってきた。
体力がないからかなり時間が掛かった。

「もう……琢磨くん遅いよ!!」

「……ふーん」
「ごめん。琢磨…」

「早く行こうぜ。耕太も行くぞ」
「はい」


僕達は学校を後にした。




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