私と君
「はいはい、分かった分かった。
あ、俺今日寄るとこあるからこっち行くな!じゃぁなー!!」
「俺もこっちだから…じゃぁな」
「うん。じゃあね」
俺達は別れた。
この道を一人で歩くのは久しぶりだ。
いつもなら耕太がいるんだけど
今日はどっか行っちゃったし。
まぁ煩いのがいなくて帰りやすい。
「うわぁーん!!風船がぁー!!」
ビクッ!!
びっくりした。何だろ……公園から聞こえる…。
「お姉ちゃん!!風船がぁー!!」
子供が泣いてる。
木に風船が引っ掛かったんだ。
取ってあげな……え?
「今取るから待ってろ!!誰か来たら言えよ?パンツ隠すから!!」
え…?
「あと少し……取れた!!
取れたよー…………え?」
なっ……何してるの……?
「…………っ」
俺はとっさに木に登った。
そして、桐島さんを捕まえた。
いや、助けただけだけど。
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